自然環境と地域社会との共生をテーマにしたラグジュアリーリゾート、シックスセンシズ ホテル リゾート スパが「アースラボ」を立ち上げました。サスティナビリティへの積極的な取り組みと教育・啓発を行う施設「アースラボ」は、ベトナム、ポルトガル、セイシェル諸島からタイのリゾートまで、各リゾート内に設置されます。

　「アースラボ」では、シックスセンシズの各リゾートで実践している、資源やエネルギー消費量の削減、地産地消、地域社会や生態系をサポートする活動などを紹介。自然とのつながり、日常生活の中で環境のためにできる簡単なライフハックを学ぶことができます。

　地元の食材や建材などを使用すれば、輸送による環境負荷は軽減されます。特に長距離輸送が前提となる製品を現地で調達・製造すれば環境負荷を大きく軽減できます。シックスセンシズでは“ゼロ廃棄”という哲学を掲げ、すべての資材を廃棄せず、リサイクルする取り組みを行なう。「アースラボ」では使用済み資材や製品をアップサイクルし、より価値の高いものへ作り替え、“ゼロ廃棄”の哲学をさらに発展・進化させています。

　シックスセンシズは、リゾートを離れても、海洋保全や森林再生、地域開発に力を入れており、このような活動もラボで詳しく紹介されています。また、リゾート内で消費されるエネルギーや水、廃棄物の量など環境に影響を与えるデータを掲示。サスティナビリティの目標を達成するため、滞在客を含めた一人ひとりがどう貢献できるか、考えるきっかけづくりとなることを目指しています。



　「アースラボ」が取り組むテーマと活動は以下のようなもの。

　　• 輸送による環境負荷とペットボトルの使用削減のため、現地でガラスボトルに飲料水を詰める設備の導入

　　•プラスチックストローの代替品として、紙、竹材、レモングラスの茎などの利用

　　• 化学成分由来の殺虫剤スプレーの代替品として、植物から蒸留された天然成分由来の殺虫剤の利用

　　• 合成洗剤の代替品として、生物活性化作用を活用した天然洗剤の利用

　　• フリーレンジ（放し飼い）の鶏とその有機卵の使用

　　• 草などのごみをエサとして活用可能なヤギの飼育とそのヤギの乳の使用

　　• オーガニックガーデンで堆肥として使用する、生ごみの堆肥化処理

　　• 新鮮でヘルシーな食事を提供するための、オーガニックガーデンでの果物や野菜の栽培

　　• ハチミツと農作物への授粉を行う大切な役割を担うミツバチの飼育

　　• 花瓶や舗装石、照明器具として、リサイクル不可能なガラス廃棄品のアップサイクル

　　• 現地で飲料水を調達することにより、60 万本のプラスティックボトルの使用を削減

　　（ここまでは2017 年8 月時点）

　さらに2018年2月アースラボを開設してからは、以下のような活動に取り組んでいる。

　　• 再生可能エネルギーである太陽光やバイオマスの活用

　　• スパトリートメントに使用する新鮮なオイルを抽出できる植物の栽培

　　 　　• ゲストが自宅での有機栽培用に持ち帰れるシードバンクで収穫した種の保管

　　• 手作りレシピを紹介するDIY ビデオの制作とオンラインでの共有、ゲスト向けワークショップの開催

　　• 地元地域の人々と地元に伝わる伝統的な知恵や知識を学び、共有するためのコミュニティの場の構築

　シックスセンシズ ホテル リゾート スパの代表取締役社長、バーナード・ボーネンベルガー氏は、アースラボの開設にあたり、以下のようなコメントを発表しています。

「『アースラボ』では、サスティナビリティへの真摯な取り組みや、自然環境をリスペクトするために地域コミュニティと協業していくことの重要性を積極的に提唱していきます。「アースラボ」で実施される全ての活動において評価基準を設定し、その成果に関するデータをゲストと共有したいと考えています。シックスセンシズにご滞在の際には、ぜひ「アースラボ」をお訪ねください。独自のサスティナビリティへのアプローチを通じて、自然環境保全や地域社会の持続可能な発展と、リゾート運営の両立について、総合的に気づきや学び、探求ができる楽しい施設です。」



Six Senses Hotels Resorts Spas シックスセンシズ（Six Senses）、エバソン（Evason）、シックスセンシズ スパ（Six Senses　Spas）のブランド名で現在20ヶ国、11軒のリゾートと28軒のスパを運営。今後5年間に様々なプロジェクトがオーストラリア、ブータン、カンボジア、中国、エジプト、フィジー、フランス、インド、インドネシア、イタリア、ニカラグア、スイス、台湾、タイ、チュニジア、アメリカで展開中。

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