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1週間で東南アジアの不動産を巡る弾丸トラベル

ROSSO 2019.01.25

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 今回みなさんにお伝えするのは、かつて私が経験した、東南アジアを巡る、仕事を兼ねたトラベルについてだ。

  普通、旅行というと、休める期間の中で行きたい場所を選定し、そこで何をしたいか決めていくのが流れだろう。しかし、今回の旅は、その類いのものではない。1週間という限られた期間の中で、今後有望なマーケットである東南アジアの不動産をいくつ回るかというものなのだ。

  結論から先に話すと、私はこの1週間の弾丸トラベルの中で、不動産をいくつか購入することを決めた。これだけ読むと「短期間に大事なことを決めるなんて」と思われるかもしれないが、世界の不動産はそんなことは待ってはくれない。有望と思えば即断即決が常である。

  今回はそんな一風変わった旅行について、少しお話ししたいと思う。

  そもそもこの話が浮上したのは、国内の不動産会社から「海外不動産に挑戦してはどうか?」と話を頂いたからである。元々私は仕事の関係でドバイやアブダビを行き来しており、ある程度、海外情勢には詳しかった。しかし、実際に投資するとなると話は別である。

  最初は全く乗り気でなかったが、一度自分の目で確かめるべきと促され、担当の専門家や知見のある人間を連れて、東南アジアに乗り込むことを決めた。ただ、こうなると仕事を兼ねた旅行と最初にお話ししたが、どちらかというと仕事の側面がかなり大きい。

  ちなみに、1週間という期間は、単に私の休みが取れる日にちが最大で1週間しかなかったことから設定したものであり、長い人は1ヶ月かけて回る人も多いという。

  そのとき訪れた国は、シンガポール、マレーシア、フィリピンの3ヶ国である。これを1週間で回ろうというのだから、不動産を決める云々の前に、かなりハードな旅行である。

  当時この3ヶ国の不動産マーケットは、シンガポールを除くと黎明期、または活況になり出す一歩手前で、価格もそれなりにお手頃であった。今の半値とまでは行かないものの、かなり手の出しやすい価格であったことは間違いない。

  そのため、冒頭で「いくつか購入した」とお伝えしたが、現在みなさんが日本国内で見ているマンション価格とは大幅に値段が違うということをわかってもらいたい。

  旅のスタート地はシンガポール。当時から既にシンガポールには、世界中から多くの富裕層が流入していたため、不動産の旨味が少なく、投資することはなかった。その代わりに、マリーナベイサンズにあるショッピング街や、カジノで目一杯遊んだことが良い思い出である。

  シンガポールで遊んだのはそのくらいで、あとは日本から移住したという富裕層を紹介され、パーティーに招いて頂いたり、金融機関を紹介いただいたり、今後に役立つアドバイスをたくさん得ることができた。 実際、このときの下準備がその後の2ヶ国に活かされた。

  シンガポールから向かったのが、お隣りのマレーシア。ここでは、建築予定のマンションや投資物件を時間がある限り見て回った。具体的な場所は明記できないが、”血眼”という表現が似合うほどマンション巡りをしたのは、後にも先にもこのときだけである。

  事実、マレーシアでは疲れがたたって終始爆睡していたため、観光やホテルを満喫したりすることは一切なく、不動産の見学とマレーシアの法律や経済の勉強、睡眠を繰り返していただけであった。

  そして、最後に向かったのがフィリピン。ここも場所は紹介できないが、していたことはマレーシアと変わりない。みなさんが想像されるような楽しみは一切なく、不動産を物色し、気に入るものがあれば現地の専門家を交えて購入する。ただこれだけである。

  この旅で唯一感激したことは、フィリピンから日本に向かう途中で起こった出来事である。先ほど登場した日本の富裕層の方が、私に好意を思ってくれたのか、シンガポールの知人の富裕層からプライベートジェットを借りて待っているという報告をもらった。私は帰る予定を少し変更して、シンガポールに再び戻ることにした。

  そして、私たちはシンガポールからプライベートジェットでドバイに向かい、そこで改めてその方から手厚い接待をして頂いた。目にとめていただいたことと、貴重な体験をさせていただいたことを、この場で改めて感謝したい。その方は今でも仲の良い友人の1人である。

  今回、この旅をみなさんに紹介する上では、かなり内容を省略させて頂いている。それはかなりプライベートなことが含まれるためで、そこはご了解頂ければ幸いである。

  私は、このような弾丸旅行を一度ではなく、幾度かおこなっている。体力的にはかなり辛いものがあるが、それに負けず劣らずの達成感も同時に得られる。

  富裕層になっても弾丸旅行に行くことは悪くなく、旅行をする上でお金は大切であるが、オプションの一部に過ぎないということが改めて感じられた。何より、旅行で出会うさまざまな人からの賜物と貴重な体験が、最高の思い出になったことが私の財産である。

cover photo:Shayan Sanyal “The grandiose Luna Bar, KL”
※写真はイメージです。


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