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私の仕事スタイル

ROSSO 2018.12.17

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富裕層には、2つのタイプの人間が存在している。

  ①自らがプレイヤーとなって、先陣を切って経営していく「一流アスリート型」の人間 ②莫大な財力を基に、多くの事業や人間に投資をしていく「フィクサー型」の人間



  この2タイプは、どちらも「お金持ち・富裕層」であることは間違いないが、仕事のスタイルは大きく異なる。

  今回お話しさせていただく筆者は、②の「フィクサー」タイプに該当する。みなさんがイメージされている仕事スタイルとは大きく異なるかもしれない。

  まず朝起きると、【日本経済新聞】、【産経新聞】、【朝日新聞】を読むところから始まる。なぜ3紙を購読しているかと言えば、「知識の偏りをなくすため」だ。

  どうしても、各紙によって思想や偏りは起きてしまう。私は「フィクサー型」の人間なので、「自らが表に出るというよりは、今後を推測してどうなっていくかを見極める」といった仕事が多くある。そのため、知識が抜けていることや、知らないことを極力なくすように日々努力している。

  次にすることは、経済誌の読み込みだ。現在定期購読しているのが、【東洋経済】、【日経ビジネス】、【エコノミスト】、【Forbes】である。この他にもまだあるが、ここでは割愛する。この目的も、さきほどお伝えした新聞の購読と同じである。やはり、情報を取り込む作業に徹しているのだ。また、この作業は次項で紹介する仕事に通ずる内容なので、怠ることなく日々こなしている。

  次に行うことが、投資の準備と実行である。私の場合、主にこれがメインの仕事になっている。多くの資産を持つ私は、この作業にもかなり時間を費やすとともに、神経を使う。今ではほとんどをシステム化されたため、作業の効率は劇的に変化した。しかし、元々はこれを手作業で繰り返していた。今でも一部ノートに書き写したりしているが、これにより私の明暗が分かれると言っても過言ではないだろう。

  最近行い始めたのが、M&Aの選定や、資産の整理だ。ここでは仕事の詳細については書くことができないものの、常に意識して仕事をしている。ただ「お金や資産を増やすだけ」、「事業規模を拡大していく」ことは、私は簡単だと思っている。

  「フィクサー型」の人間の場合、優良な投資先に的を絞り、的確に投資していくことが求められる。私も常にアンテナを張りめぐらせており、最近では頭で考えていることの大半がこの仕事だ。

  タスクの管理も重要な仕事である。みなさんも、仕事をする上で優先事項を設定して仕事に取り組むと思うが、これについては私も同様である。私の場合、日々やるべきことと、週・月・数ヶ月、年間などと、スケジュールをかなり細分化し、目標とやるべきことを設定している。

  また、個人・法人でやるべきことが異なるため、それぞれタスクを作るようにしている。その上で意識していることは、「できない目標は立てない」ことだ。何より、目標を達成できないとモチベーションが下がる。そうやって日々ネガティブに過ごしていくと、結果的に年間の目標をクリアできない最悪の事態につながる。それを避けるため、日々目標設定も大事な仕事としているのだ。

  一日の最後の仕事として行うのが、このタスクが達成できたかどうかの確認である。やはり、この仕事は大切だ。私は、1日の積み重ねが、1年後に想像を絶する結果になることを、この身をもって体験したことが幾度となくある。そして、逆算して1日に設定するタスクがクリアできているかどうかも、かなり重要なものとなることを知っている。そのため、タスクが達成できたかどうかはかなりシビアに判定し、明日に活かすように1日を振り返る。

  事実、この積み重ねでこの地位を得られたと思っている。そのため、毎日つまらなくても、刺激がなくても、何か得るよう1つひとつの作業をこなすよう意識している。

  また、定期的に訪れるのが、目標やゴールの変更だ。年末年始で、一貫してゴールが同じということはほとんどない。大抵の場合、どこかで路線変更しているか、目標を達成してしまっている。

  私は、目標を達成することも大切な要素だと考えているが、果たしてそれが的確なゴールなのかについて再考することも仕事のひとつだと考えている。ここでは書くことができないものの、今年の年初に立てた公私の目標は、年末を前にして達成してしまった。そのため、「来年に」と思っていたことを前倒しで既に取り組んでいるのだ。

  ちなみに、個人的な目標のひとつに、【1年間で1500キロ走り込む】という目標を立てたが、この目標も9ヶ月で達成してしまったほどだ。

  私は人より多くの仕事をしていると自負しているため、その分立てなければならない課題と目標も多くなってしまっている。しかし、毎年このタスクと仕事スタイルをこなすことで、年々自身のキャパシティが増してきている。その余裕が仕事に生まれ、より好循環で日々の生活をすることができている。

  ここでは、あまり個人的なことが書けず、まとまりある文章にならなかったことは大変申し訳なく思っている。ただ、富裕層が普段派手に仕事をしているわけではなく、みなさんと同じように与えられたことをこなしていく姿が想像できたら嬉しい限りである。
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